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蒼天のゆりかご、結構心配してました。

内容が内容だし、シンが受けだし笑、受け入れてもらえない点とかうまく伝わらないポイントとか、あるだろうなぁと心配していました。めちゃくちゃ最高に楽しんで描いたし、悔いはないなぁとは思いつつも気がかりで。

でもけっこう、そういう心配していたポイントをみなさんじっくり読み解いてくださってて…これよく言うんですけど、また「読者さんに助けられてしまったな」と思いました🙏そうなの、そうなんです、わかってくださいました！？って、相槌打ちながらご感想読んでた☺️

「その世のどこか」シリーズをここで終わりにするぞ、と決めたのは私自身です。

思うままに空想した世界の漫画を描く醍醐味を存分に味わえる作品で、こんなに楽しいことは他にないと思うけど、手元に届く数字は全部、「こういうのを描いて受け入れてもらうには、実力が足りてないよ」と示していました。だからこのまま甘えて描き続けるわけにはいかないな、と。

でもそんな腹を決めた3作目がコミックスになって、蓋を開けてみたらなんだか3作品とも本当にたくさんお手に取っていただけているそうで…

ジャンル的にファンタジーが受け入れてもらいやすくなったというのも要因としてあるんだそうです。

描いてて最高に楽しくて、でも得体が知れないし良さを伝えられるように描けてないから読んでもらえない、と悔しい気持ちで抱きしめていた作品が、時を経て今読んでもらえていること、本当に嬉しいなぁと思います。

刊行を続けてくださったJパブリッシングさんと、読み支えてくださった読者さまのお力の賜物です。ありがたや、本当にありがたや。

小学生の頃ノートに夢の国を描いていたみたいに、自分だけの世界を作り出すのは本当に楽しいことです。

もっと刃を研いで研いで、またそこに切り込んでいけるぞという自信ができて、出版社さんがいいよと言ってくださったら、またそういうのを描きたいな、と思います。お話を作るのも描くのもめちゃくちゃ大変だけど、描き終わった後本当に大切な本になるから。

2023.06